千葉大会が終わる
2026/07/26記
 本日は全国高等学校野球選手権大会の千葉大会の決勝戦があり、地域の夏祭りから帰ってきた私は自宅で千葉テレビをつけ木更津市に所在する拓殖大学紅綾高等学校(以下「紅綾」)と母校の君津高等学校を13-1で5回コールドで下した専修大学松戸高等学校(以下「松戸」)の緊迫した投手戦を観戦した。初回に1点を先制した松戸が紅綾の打線を沈黙させ、8回も3者凡退に終わらせた段階で今年も厳しいかと感じてしまったが9回の攻撃前に円陣を組み「絶対に勝つぞ!」と力強く気合いを入れた紅綾の蔵波中学校卒の片岡選手が逆転本塁打で3点を取り、そのまま9回裏の松戸の攻撃も0点で抑え3対1で勝利した。選手達の諦めない気持ちを称えるとともに、今年も甲子園大会で木更津市が紹介されることを誇りに思う。
 
 紅綾は1978年(昭和53年)に設立された高校で、私が高校生になった昭和54年には木更津紅綾高等学校という名称で、まだ卒業生もなく、歴史の長い木更津中央高等学校、現在の木更津総合高等学校(以下「総合」)に比べ知名度が低く、本命の県立校との併願(いわゆる滑り止め)の受験先に選ぶ同級生は少なかったように記憶している。
 その後に部活動を強化して全国から優秀な生徒を集めて成績を伸ばして知名度が上がり、最初に甲子園に行ったのが創立から僅か6年後の1984年(昭和59年)の春のセンバツ大会であり、その年の夏には千葉県大会を制して夏の甲子園にも出場している。最高成績は1992年(平成4年)の夏の全国準優勝であり、名門の強豪校であると言えるだろう。
 私が仕事で神戸に住んでいた1986年(昭和61年)に2回目の夏の甲子園に出場したので「甲子園の高校野球」の雰囲気を体感するために観戦に行った記憶がある。その時の相手は地元兵庫県の東洋大姫路で、アウエー感の強い球場で0-1で敗れてしまい三ノ宮で一人飲んで寮に戻ったのは既に40年も前の話である。
 
 1984年から2002年まで夏の千葉大会を5回も制する強豪校であったが、その後は2004年の春のセンバツに出場したのを最後に甲子園から遠ざかっており、逆にその間に存在感を高めたのが古豪の総合であった。紅綾が前回優勝した2002年から2026年までの25年間の千葉大会優勝校の一覧は下表の通りである。
開催年 優勝校名 区分 所在都市 回数 備考
2026 拓大紅綾 私立 木更津市 10
2025 市立船橋 公立 船橋市 3
2024 木更津総合 私立 木更津市 9
2023 専修大松戸 私立 松戸市 3
2022 市立船橋 公立 船橋市 2
2021 専修大松戸 私立 松戸市 2
2020 木更津総合 私立 木更津市 8 県独自大会
2019 習志野 公立 習志野市 2
2018 木更津総合 私立 木更津市 7 東千葉大会
中央学院 私立 我孫子市 1 西千葉大会
2017 木更津総合 私立 木更津市 6
2016 木更津総合 私立 木更津市 5
2015 専修大松戸 私立 松戸市 1
2014 東海大望洋 私立 市原市 1
2013 木更津総合 私立 木更津市 4
2012 木更津総合 私立 木更津市 3
2011 習志野 公立 習志野市 1
2010 成田 私立 成田市 1
2009 八千代東 県立 八千代市 1
2008 千葉経大附属 私立 千葉市 3
2007 市立船橋 公立 船橋市 1
2006 千葉経大附属 私立 千葉市 2
2005 銚子商業 県立 銚子市 1
2004 千葉経大附属 私立 千葉市 1
2003 木更津総合 私立 木更津市 2
2002 拓大紅綾 私立 木更津市 1
 
 25年間に総合が県大会を8回制しているので紅綾の2回を含めて木更津市に所在する高校が10回も県で優勝しており、野球強豪市に成ったなぁと実感する。ただし厳密には2018年は高校野球百周年の記念大会で千葉県の枠が2つになったうちの東千葉大会での優勝で、2020年はコロナによる県の単独大会で甲子園への出場は叶わない年であった。因みに2002年以前では1994年夏に志学館高等学校が県で優勝し、1971年のセンバツに木更津中央高等学校が甲子園に進んでいるが、1971年夏から1977年夏までは銚子商業と習志野だけしか甲子園に行けない2強の時代であった。それより多様化は進んでいるが、千葉県37市のうち10市だけがこの25年間に甲子園大会を通じて自治体の紹介をされた都市で27市は名前が呼ばれていない状況である。
 
 木更津市が強くなったことは嬉しいが、個人的には習志野と市立船橋の健闘で市立高校が5回優勝しているものの、県立高校では2005年の銚子商業と2009年の八千代東の2校に留まっていることが残念である。良い選手が集められない県立高校しかない地方都市が紹介されない理由がここにあると思うのだ。2007年に県立高校で全国制覇した佐賀北高校のように県内の県立高校公の奮起を期待するとともに、今回の予選で紅綾を苦しめた木更津高等学校にミラクルが起きることを期待している。
 我が母校の君津高等学校も県立校で1975年に県大会で準優勝となり、その時に千葉大会で優勝した習志野が全国制覇をしたほど昔は強かった時期もあるが、今回の松戸との戦いを見ると全国との差は埋めがたいほど大きい。因みに1975年の習志野は前年の銚子商業に次ぐ優勝で千葉が連覇を記録したが、千葉県勢の優勝はそれから50年もお預けである。紅綾が半世紀ぶりに江戸川を越えて優勝旗を持ち帰ることを期待したい。
 
 私が議員になってから2008年、2013年、2016年の3回ほど甲子園まで総合の応援に出かけている。前回出場の2024年も行くつもりだったのだが「最近思う事」に記載したように直前に南海トラフ地震臨時情報が発令されて中止とした。従って甲子園に紅綾の応援に行けば10年ぶりである。過去3回の観戦実績は2勝1敗なので、縁起は悪くないので問題なかろう。ただ富士登山や港まつりなどの日程の間に上手く試合が入ればという話である。
 ともあれ紅綾の偉業を称え、感動をありがとうと伝えたいし、連覇が出来なかった松戸の強さも称えたい。ワールドカップがスペインの優勝で終わり政治介入の後味の悪さが残る中で、清々しい気分にさせていただいたことに感謝をしながら、西宮まで行けるかなと考えているところである。